2026/8/19
【事例紹介】〜卸売業A社様〜社長と新入社員、それぞれの"本音"を整理。定着につながる1on1支援

こんにちは!あまみの人事部の田中樹里です。
あまみの人事部は奄美大島を中心に、地域企業の採用・人事課題の解決を支援しています。
今回は、卸売業を営む企業様で実施した「新入社員の定着支援」の事例をご紹介します。
ちなみに、「1on1(ワンオンワン)」とは、上司や第三者が社員一人ひとりと定期的に行う対話の時間のことです。
業務の進捗を確認するだけではなく、不安や悩み、これからの目標などを共有し、安心して働ける環境づくりにつなげることを目的としています。
定期的な頻度で、継続的に実施することが重要です。
今回ご紹介する事例では、第三者である「あまみの人事部」が社長と新入社員、それぞれと面談を行い、お互いの考えを整理しながら、定着につながる育成方針をご提案しました。
ご相談いただいた背景
新入社員が入社して数か月。業務は順調に覚えているものの、社長からはこんなご相談をいただきました。
「仕事は真面目に取り組んでくれている。でも、何を考えているのか分かりにくい。」
「このまま長く働いてくれるだろうか。」
一方、新入社員も新しい環境の中で、
覚えることが多く、抜け漏れがないか不安
お客様とのコミュニケーションにまだ慣れていない
初めて経験する業務に緊張しながら取り組んでいる
という状況でした。
どちらも相手を思っているからこその不安でしたが、お互いの考えをゆっくり話す機会は十分にありませんでした。
そこで、第三者である「あまみの人事部」が間に入り、それぞれと面談を実施しました。
今回の取り組み
社長、新入社員それぞれ約1時間ほどの面談を実施しました。
実際に職場へ伺い、職場の雰囲気も拝見しながら、
現在感じている不安
業務で困っていること
できていること
今後期待していること
を丁寧に整理しました。
その上で、双方の認識をすり合わせ、
「社員の強みは何か」
「どのように育成すれば力を発揮できるのか」
という視点で育成方針をレポートとしてまとめ、ご提案しました。
面談を通して見えてきたこと
実際に面談を進める中で、最も印象に残ったことがありました。
それは、社長と新入社員の"認識"には大きなズレがなかったということです。
社長は、「何を考えているか分からない」と不安を感じていました。一方、新入社員は、「長く働きたい」「早く仕事を覚えたい」という前向きな気持ちを持っていました。つまり、問題があったわけではなく、お互いの考えが見えていなかっただけだったのです。
今回の面談を通じて、お互いが抱えていた"見えない不安"を言葉にすることができたことは、大きな成果の一つでした。
ご提案した育成方針
面談を通して感じたのは、"正しくできているか不安"という気持ちが強いということでした。だからこそ、もっと積極的に、ではなく、安心して挑戦できる仕組みづくりが必要だと考えました。
そこで、次の3点をご提案しました。
① 業務の「見える化」
教わった内容を着実に身につけるタイプであることから、
業務チェックリスト
取引先ごとのルール整理
指示内容の確認・復唱
など、「このやり方で進めれば大丈夫」と安心できる環境づくりをご提案しました。
② 強みを活かした営業スタイル
無理に会話量を増やすのではなく、観察したことを一言伝えることから関係づくりを始める営業スタイルをご提案しました。本人の観察力や丁寧さを活かしながら、少しずつ提案につなげていく育成方針です。
③ 小さな成長を積み重ねる仕組み
「できなかったこと」ではなく、「今日できるようになったこと」を振り返る機会をつくることで、成長を実感しながら自信につなげていくことをご提案しました。
面談後の変化
今回の面談を通じて、社長から嬉しいご連絡をいただきました。
これまでは、「質問してもすぐに返答が返ってこない」「何を考えているのか分かりづらい」という印象を持たれていたそうです。しかし、面談レポートをご覧いただいたことで、「本人が考えた上で発言しようとしていることが分かり、認識が変わりました。」とのお言葉をいただきました。
また、「業務中はどうしてもスピードが求められるため、今後は仕事終わりなど落ち着いて話ができる時間もつくり、本人の考えを引き出せるような関わり方を意識していきたい」というお話もいただきました。
さらに、面談の中で新入社員から相談があった取引先とのコミュニケーションについても、会社側ですぐに状況を確認し、改善に向けた対応を進めてくださいました。
今回の取り組みを通して、社員だけでなく、会社側の関わり方にも変化が生まれたことをとても嬉しく感じています。
1on1は「社員の話を聞く場」ではなく、お互いを理解し、より良い関係性をつくるきっかけになることを改めて実感した事例となりました。
あまみの人事部が考える1on1の役割
1on1は、社長と社員、それぞれが感じていることを整理し、お互いの理解を深めるための時間だと考えています。
特に入社から数か月は、日々の業務に追われる中で小さなすれ違いや不安が生まれやすい時期です。
また、人の特性や抱えている本音、日々の業務の中で生じる細かな違和感は、たった1回の対話や短時間の面談だけですべてを把握しきれるものではありません。だからこそ、1on1は一度きりのイベントで終わらせるのではなく、「定期的な頻度で、継続的に対話を重ねていくこと」が何よりも大切です。
定期的に第三者が間に入り、定点観測のように状況を確認し続けることで、日常では見落としがちな小さな変化や課題のサインを早期にキャッチし、その時々のフェーズに合わせた育成・フォローを軌道修正していくことができます。
「育成は経験や勘、あるいは一度の対話だけで終わらせるのではなく、継続的に一人ひとりと向き合う仕組みをつくること。」
私たちは、そのお手伝いをしたいと考えています。
あまみの人事部より
今回印象的だったのは、社長も新入社員も、お互いのことを真剣に考えていたことです。だからこそ、「伝わっていない」だけで、問題そのものはほとんどありませんでした。
改めて、人事の仕事は、お互いを理解できるよう橋渡しをすることでもあると感じました。
採用はゴールではなく、スタートです。
せっかく採用した人材が安心して働き、長く活躍できる環境をつくることが、企業にとっても本人にとっても大切です。
あまみの人事部では、
新入社員1on1
育成方針の設計
管理職へのフィードバック
定着支援
などを通じて、地域企業の「人が育ち、定着する組織づくり」をサポートしています。
「新入社員との関わり方に悩んでいる」「育成方法を整理したい」そんな企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。
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